日本刀の鉄を再現するために

二十世紀、アフリカ中部のある民族は、神への祈りのために鉄を作っていたとされています。その民族は、川を流れる砂を木炭製錬によって鉄に変えていたと考えられています。そして、その鍛冶はすべて神から授かった技術だとされています。そのため、鍛冶師は魔術師であり、儀式などの主宰・祭司などもしていたと言われています。

現代の科学的な見方をしている、ある刀工は自家製の鋼に人生の情熱を捧げ、さまざまな土地から砂鉄を手に入れ、製鋼しています。それによって、さまざまな砂鉄の特色や持ち味を研究しているのです。そして、その刀工は、その民族の方法や技術によって、中世の日本で作られた最高峰と言われている日本刀の鉄を再現しようとしていたのです。なぜ、その民族の方法や技術かと言うと、現代の玉鋼(日本刀を作る一般的な鋼で砂鉄から作られている。)では再現できなかったからです。また、現代の鍛錬にのみ真摯に向き合い努力をする鍛刀方法は、とても手の込んだ複雑な方法です。しかし、その方法が中世の日本で行われていたとは考えにくく、とてもシンプルな方法で作られていたと考えられるからです。もしかすると、現代の製錬の考え方と中世の製錬の考え方が、根本的に違う可能性があると考えたのです。そのため、その民族の製錬の方法は、一番適している方法なのではないかと考えたからです。

現代の科学によって、鉄という金属は分析や研究をされ尽くしていると思います。そして、現代人のニーズに合わせて、合金鉄を作っています。しかし、鉄のすべてをわかっているとは考えられないと思います。なぜならば、中世の日本で作られた日本刀の鉄が完璧には再現できないとされているからです。

 

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