武士の作法

日常的に日本刀を扱う武士の場合、幼少のころから刀に関する作法は叩き込まれ ていた。人を殺すことなどたやすい日本刀だけに、扱いについてはさまざまな決まりごとがあり、それをきちんと覚え、作法にのっとった行動をすることは、円滑な 人間関係のためにも、とても大切なことだった。 たとえば、人の家を訪問する際は、玄関に上がる前に、腰に差した刀をサッとは ずし、その家の者や従者に預ける。人に預けずに家に上がる場合は、右手に刀を持 つようにする。これは、刀を抜くときには一度左手に持ち替えなければならないた め、相手に対して敵意を持っていないことを示す作法である。左手に刀を持って家 に上がれば、喧嘩をしにきたと思われでも仕方がない。 また、部屋に通され腰を下ろす際は、刀は必ず自分の右側に置くようにする。理由は右手に持って家に上がるのと同様である。

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