骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)・・・足利尊氏

倒幕軍についた足利尊氏であったが、天皇・貴族を中心とし、倒幕の立役者ともいえる武士を軽んじた建武の親政に不満を抱くようになる。鎌倉で兵を集め、後醍醐天皇を討つ為に京都に攻め入った。苦戦の中尊氏の助けとなったのが、豊後国(大分県)の守護・大友貞宗だった。「骨喰藤四郎」は当時大友氏から献上されたものである。京都で活躍した粟田口一門を代表する刀匠・粟田口吉光の鍛えた薙刀で、のちに磨り上げられて太刀に姿を変えている。「骨喰」都は斬るふりをしただけで骨まで砕けてしまうという意味で、切れ味の鋭い、刀に付けられた名である。源頼朝から大友貞宗へ、そして尊氏に献上され、足利家の重宝として伝えられてきたが、十三代将軍・足利義輝が暗殺された際、襲撃に加わっていた松永久秀の手に渡る。その後大友家に3000両で買い戻され、秀吉へ、そして徳川家と渡りある事にとなった。現在は、重要文化財としに指定され、京都国立博物館に寄託されている。